河合塾では、高校を取り巻く様々な動きや教育のありかたを高校の先生方と一緒に考える「河合塾教育研究フォーラム」を全国で実施しています。そこでは、「高等学校におけるアクティブラーニング型授業の実践」と題して、組織的にアクティブラーニングを授業や活動に取り入れている高校の取り組み事例を報告していただき、参加者同士でディスカッションを行いました。
新学習指導要領では、学力の重要な3つの要素が強調されています。
【1】基礎的・基本的な知識・技能の習得
【2】知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等
【3】主体的に学習に取り組む態度(学習意欲)
これらの能力・態度を育むために、一方的に先生の話を聞いて理解するだけの授業ではなく、生徒による議論や教え合い、発表などを織り込んだ、アクティブラーニング型の授業が注目されています。しかし、各高校では通常の授業の中にどのようにアクティブラーニングの要素を取り入れればいいのか、様々な試行を繰り返しながら模索しているところが多いようです。そこで、「河合塾教育研究フォーラム」で報告のあった高校の苦労話も含めて、現状の取り組み内容とそこに至る過程や今後の課題を紹介します。