第6回キャリア教育アワード

<大企業の部>

<優秀賞>日本生命保険相互会社

<奨励賞>株式会社ユニクロ 

<奨励賞>株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ、株式会社三菱東京UFJ銀行 

 

株式会社エー・ピーカンパニー、株式会社地頭鶏ランド日南 

かりゆしグループ 

JAIMAサマーサイエンススクール実行委員会 

株式会社ジェイティービー 

株式会社ダスキン 

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) 

日本電気株式会社 

バイエル薬品株式会社 

株式会社リクルートキャリア 

ロート製薬株式会社 

【優秀賞 (大企業の部)】

日本生命保険相互会社

■プログラム名

中学生・高校生向けプログラム ~将来について考えよう~ 

 

■活動の内容(概要)

(滋賀県公立中学校 出張授業)
(滋賀県公立中学校 出張授業)

少子化・高齢化等、社会環境が変化する中、主体的に考え行動する人材づくりを目的として、従業員が講師となり、中学生・高校生が人生を考える機会(出張型・受入型)を提供している。

 

出張授業では、講師が学校を訪問し、就業・結婚・育児・老後等、将来迎えるライフイベントについて、社会環境の変化や必要資金の視点で解説し、将来設計の重要性を伝える。受入授業では、生徒が本社や来店型店舗ライフプラザに来社し、出張授業の内容に加えて、職場見学や先輩社会人との座談会を体験する。

 

ベースの授業パッケージでは、まず、初婚年齢・出生率・平均寿命等、ライフイベントに関するクイズを通じて社会環境の変化への興味喚起を行い、次に6名1班のグループワークで、「将来持ちたい家庭の姿」「大人になった時の責任」等について生徒同士で意見交換する。その上で、生活費や教育費等の必要資金を紹介することで、就業や社会参加の重要性を学び、主体的に将来設計に取り組むきっかけとするとともに、生徒自身が将来の社会を担っていくという自覚につなげることを目的としている。

 

プログラム内容は予め学校の先生と事前打合せを行うことで、教育現場のニーズや導入する授業科目(総合的な学習の時間、道徳、家庭等)に合わせて内容を調整しており、講師についても、幅広く社内人材(アクチュアリー[保険数理人]、資産運用、 国際業務、保険実務 等)を活用し、学校の要望に応じた対応をしている。 

 

※写真上:(滋賀県公立中学校 出張授業)出張授業「クイズ」の様子 。結婚・出産というライフイベントについて、合計特殊出生率を出題し、少子化の現状についても解説 。この後、「グループワーク」で「家族を持った時、親になった時の責任」について、意見交換・発表を実施 

 

■審査委員からの評価コメント

○ 学校だけでは展開が困難である生涯のライフキャリアについて、生命保険会社のエッセンスを活かしながら、わかりやすく実践されている。特に、就業・結婚・育児・老後の生徒がイメージしにくいライフイベントについて、金銭的実情、責任、リスク等を取り上げている点は、生徒にリアリティのある将来を考えさせている。

 

○ 人生モデルを俯瞰的に概観することで、自分の人生観や今後の歩みを意識し、人生を考えることからライフプランを考えるきっかけを与えることができる点が有用である。

 

※写真:(東京都公立高校 受入授業)受入授業「座談会」の様子。基本の授業を終えたのち、先輩社会人と仕事のやりがい等について自由に意見交換を実施。理系クラスということで、アクチュアリー(保険数理人)が対応し、保険商品の開発や会計等、専門業務をわかりやすく説明

【奨励賞 (大企業の部)】

株式会社ユニクロ

■プログラム名

“届けよう、服のチカラ”プロジェクト

 

■活動の内容(概要)

【生徒と対話する出張授業】
【生徒と対話する出張授業】

次世代を担う子どもたちに、身近な“服”を通じて世界に目を向け、自分にできる社会貢献があると気づくきっかけになって欲しいというおもいから、教育機関と連携して、着なくなった「子ども服」を回収し、難民キャンプ等の世界で服を必要としている子どもたちへ届けるプログラムを行っている。

 

プロジェクトでは、まず、従業員が学校を訪問し「服の持つチカラ」や「難民問題」 等についての出張授業を実施。その後、学校と児童生徒が主体となって、告知ポスターや回収ボックスをつくり、校内や地域に服の回収を呼び掛ける。回収された服は倉庫に発送後、選別・梱包を経て、世界の子どもたちのもとへ届けられる。最後に、活動してくれた児童生徒へのフィードバックとして、難民キャンプに服が届いた様子をフォトレポートにまとめ、学校へ届けている。

 

参加した生徒からは「私たち一人ひとりの行動が命を助ける行動につながる」「世界の子どもたちを笑顔にしたい」という力強い声があがっている。参加校の先生からも「生徒が頼もしく思えた」「地域との接点ができた」「誰かのために働くことができるという自己肯定感を感じていた」などの意見があり、国際問題への関心を広げるだけでなく、自発性や問題解決能力の育成、地域との連携の機会、自己有用感の醸成等にもつながっている。 

 

※写真上:【生徒と対話する出張授業】

服のチカラってなんだろう? 難民の生活は? どうしたら服が集められる? など生徒に問いかけ、できるだけ生徒自身に考えてもらい授業を進める。 写真は2015年度・多賀城市立多賀城八 幡小学校(宮城県)の様子。先生が「東日本大震災で被災した子どもも多い。これまで頂いた支援のお返しがしたい」と応募。

 

■審査委員からの評価コメント

○ 「服」という題材を通し、国際理解教育、家庭科教育、福祉・ボランティア教育等と幅広い観点から総合的な キャリア教育の実施につながっている。その汎用性の広い学習内容から、小学校低学年から高等学校まで、児童生徒の発達段階にあったキャリア教育が、理論のともなう考え方と実践を交えながら展開されている。

○ 服を通じて国際問題、環境問題に視野を広げさせるという点、服の回収という取組の中で地域との係わり、問題解決など体験させるところが有用である。 

 

※写真:【地域を巻き込んだ回収活動】

近隣の幼稚園や小学校に声をかけたり、病院や市役所、企業、商店街を巻き込んだり、 地域のTV局・ラジオ局と連携して告知したり、学校ごとに工夫した回収活動が行われる。 写真は2014年度・岡山市立西大寺南小学校(岡山県)での回収の様子。近隣の幼稚園に回収ボックスを置いて、児童自ら協力を呼びかけた。

【奨励賞 (大企業の部)】

株式会社三菱 UFJフィナンシャル・グループ

株式会社三菱東京 UFJ銀行

■プログラム名

“コミュニティへの貢献”に資する本業を活かした活動MUFG金融経済教育 

 

■活動の内容(概要)

拠点での職場体験学習風景。札勘体験の講義で、生徒に札勘の方法を教える職員。
拠点での職場体験学習風景。札勘体験の講義で、生徒に札勘の方法を教える職員。

地域社会への貢献、次世代社会の担い手育成の観点から、金融リテラシーの向上を目指して、全国の拠点近隣地域の学校に対して銀行の仕事を通じて職員の価値観を気づき・学び取る“キャリア教育×金融経済教育”として、職場体験学習や出前授業等、金融リテラシーの向上とキャリア教育を推進している。

 

職場体験学習では、「金融経済・銀行の役割」の説明に加え、職員へのインタビュ ーや支店業務体験等を通じ、普段訪れる機会が少ない銀行の仕事や銀行員という職業について興味・関心を抱き、「仕事をする上で大切にしていること」「チームで働くこと」等の職業観を学び取ってもらうカリキュラムを提供。出前授業では、金融は目に見えず観念的な講義中心になりがちで、興味関心の喚起が難しく、職員も説明しにくいことを踏まえ、パノラマ VR 映像制作会社との協働で「バーチャル店舗見学 MUFG MODE」を制作し、子どもの集中力を高め、職場や行員のリアルをビジュアルで伝え、将来の進路や働き方に対する意欲を醸成するコンテンツを提供している。また、理解定着に向け、学んだ内容を整理する「学習ノート」を提供している。

 

担当職員の取組の質向上と負担軽減のため、事前調整から当日、事後対応等の方法 を「実施ガイド」で提供するとともに、小学校から高校まで各レベルに合わせたプロ グラムや、学校のニーズに沿って自由に選択できる科目群を提示している。実施後は、生徒アンケートや拠点からの意見聴取で質や満足度を確認し改善に繋げている。全国的な普及に向け、各拠点の近隣にある学校をリスト化し、戦略的な普及活動を行っている。

 

■審査委員からの評価コメント

高校での出前授業の様子。 生徒に笑顔で語りかける職員。
高校での出前授業の様子。 生徒に笑顔で語りかける職員。

○ 金融系列という業種のエッセンスを活かし、金融経済教育を中心としてキャリア教育に迫っている。プログラムや教材等も整っており、各学校で比較的シンプルに展開しやすい。学校現場ではあまり得手ではない、金融、金銭、経済教育の深化にもつながる。

○ 金融経済教育を通じて、学校の中だけでは学ぶことの難しい、働くことの意義やビジネスマナー、職業観・勤労観を身に付けることのできる取り組みとなっている。

○ 職場体験と出前授業の実地で終わらせず、「学習ノート」等により、理解定着と教育効果を高める工夫をされ ている点を評価する。

(大企業の部)

株式会社エー・ピーカンパニー

株式会社地頭鶏ランド日南 

■プログラム名

ツカラボ(塚田農場キャリアラボ、塚田農場体験ラボ、塚田農場おもてなしラボ)

 

■活動の内容(概要)

自社アルバイト学生における、将来の一日も早い社会的自立を支援することが企業としての社会的責任であると捉え、就業観を育むことを目的に、2011年より就活支援プロジェクトを行っている。  

 

“答えは教えない”、“人格を磨くための学習機会の提供”という理念のもと、「塚田農場キャリアラボ」において毎月の就活支援セミナーやキャリアカウンセリングなどを実施し、自己理解と企業理解を通じて、学生が自分なりの正解≒納得解を導くことをサポートしている。

 

また、2015年には「体験から自分の言葉をつくる」ことを目的とし、「塚田農場体験ラボ」を創設。学生が日本全国の一次産業現場(養鶏・漁業・酒蔵・野菜農家)でフィールドワークを行い、課題解決に向け、現地での養鶏・漁業体験などの実務体験 や、生産者インタビュー、グループワーク、生産者や行政へのプレゼンテーションを行うというプログラムを提供している。また、事前・事後学習ではキャリアにおける考え方の講義を行い、現地でも学生自身の内省機会を支援している。

 

これらの取り組みには他社企業からも協賛を得ており、就活開始前に、キャリア教育という観点から「ツカラボ生」が企業を理解する場の提供を行っている。

 

月に一度開催している就活支援セミナーの様子。 副代表が登壇する他、ゲスト講師として様々な業界・職種の社会人を迎える。 一方的な講義だけではなく、個人ワークやグループディスカッションを行い、記憶の定着や学びを深める工夫している。 

 

 

 

 

2015年9月に行われた「体験ラボ」の養鶏体験(宮崎県)の様子。餌やり、デビーク(雛のくちばしを溶かす)、放血 (と殺)を体験する他、鶏舎の中では、「弱き者は淘汰される」という現実にも直面する。 「食産業にビジネスとして携わるとはどういうことか?」 時には涙を流しながらも、学生たちは現実を知り、「命を扱うということ」「消費者教育の必要性」「流通の矛盾」「プロフェッショナリティ」などの切り口から学びを得て行く。  

かりゆしグループ

■プログラム名

観光文化事業

「おきなわの観光」意見発表コンクール・「おきなわの観光」絵画コンクール 

■活動の内容(概要)

沖縄の豊かな自然風土・歴史・文化などを見つめ直し、新たな沖縄の魅力を再発見するとともに、郷土愛を育み、観光産業について考え理解をする機会を設けることで 沖縄の観光の発展に繋げることを目的に、株式会社かりゆし創業40周年記念事業「観光文化事業」の一環として、平成14年(2002年)より意見発表コンクール、絵画コンクールをスタート。  

 

○「おきなわの観光」意見発表コンクール

「小学校の部」「中学校の部」「高等学校の部」「専門学校及び大学の部」の4部門にて審査を行いグランプリ・最優秀賞・優秀賞・優良賞・学校特別賞(グランプリ全体より1名/その他各部門)を選出する。小学生から高校生までは作文形式、専門学校・大学はプレゼンテーションでの発表となっている。コンクールを通して、意見や考えをまとめ発表することで表現力を養い、文化的資質の向上を図っている。  

 

○「おきなわの観光」絵画コンクール

「小学校低学年の部」「小学校高学年の部」「中学校及び高等学校の部」の3部門にて審査を実施し、それぞれ最優秀作品賞・沖縄県ユネスコ協会会長賞・優秀作品賞・審査員特別賞・佳作・入選・学校特別賞を選出する。昨年の第 13 回目より「沖縄県ユ ネスコ協会」と共同開催にて開催している。 

 

○「おきなわの観光」意見発表コンクール本選 (表彰式)発表風景の様子

専門・大学の部(プレゼンテーション形式) 最優秀賞受賞

国立大学法人琉球大学

金城 有紗さん

演題:SIMA ZO-RI で歩む!FI-WA(平和)への道 

○「おきなわの観光」絵画コンクール選考会の様子

「小学校低学年の部」 「小学校高学年の部」 「中学校及び高等学校の部」に分けて審査する。 (会場:沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ) 

 

JAIMAサマーサイエンススクール実行委員会

■プログラム名

一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA)主催  

中・高校生向け分析機器体験講習会「JAIMAサマーサイエンススクール」 

 

■活動の内容(概要)

最近では、日本人がノーベル化学賞や物理学賞を受賞することは格段珍しいことでは無くなってきているが、その一方で学生の理科離れが危ぶまれている。幼い頃、誰もが一度は興味を持つ宇宙の不思議や自然界の摂理に対する素朴な疑問は、日々の生活に追われる過程で段々と薄れていってしまう。このような問題意識から、JAIMAサマーサイエンススクール実行委員会では、2012年7月より毎年、分析機器の体験講習会「JAIMAサマーサイエンススクール」を日本科学未来館で開催している。

 

中学・高校生を対象に、学内では触れることのできない最先端の分析機器を各企業が持ち寄り、実際に操作体験してもらうことで、様々な産業を支える基盤となっている分析機器・技術について理解を深め、科学技術への関心を高めてもらうことを目的としている。また、プログラムの効果を高めるために、予め分析機器の仕組みを解説した資料を学校関係者に配布することにより、学習者に事前学習を求めるなどの工夫もしている。

 

協力企業からの講師は、ほとんどが技術系社員であるため、講習を通して、科学技術に関連する職業について受講者が肌で感じることができ、職業観の育成にも寄与している。 

 

JAIMA サマーサイエンスクール開催要旨説明の様子。 学習者65名に対して、実施要綱を説明する。 その後、1グループ3~4名に分かれて、分析機器の体験学習が開始される。どの分析機器が体験できるか、学習者も緊張と期待感があふれる。 

 

グループ学習の様子。 JAIMAサマーサイエンススクール協力企業による「卓上電子顕微鏡」を学習しているところ。試料は「葉や花粉」など学習者が親しみやすい物に特化している。学習者は「大学の研究者」と同じように、卓上顕微鏡を自由に操作する事ができる。科学に対する興味を一層誘う学習内容となっている。 

 

 

株式会社ジェイティービー

■プログラム名

CAS PROGRAM 

 

■活動の内容(概要)

キャリア開発Ⅱのパネルディスカッションの様子
キャリア開発Ⅱのパネルディスカッションの様子

全国の高校を対象に、(1)将来を考えるきっかけづくり、(2)なぜ学ぶかを学ぶ、(3)生きる力を身につけること等を目指したプログラムとして、学校行事や授業の中でキャリア開発I~IIIまでを一連の流れとして実施している。

 

事前の課題ヒアリングから始まり、プログラム終了後は、各単元で生徒からとったアンケートの集約データを持って学校へのフィードバックとプログラム終了後の生徒の変化などの確認を行っている。

 

○キャリア開発I:

自己理解(現在の職業に対する意識を確認し、グループワークを通じて働く理由を考える)

○キャリア開発II:

「イキイキ働く社会人」とのパネルディスカッション(社会人とのコミュニケーションからイキイキ働くための職業観・勤労観を感じとる)

○キャリア開発III:

発展学習選択コース(社会で必要なスキルと将来を考える)  

 

※各校に合わせて選択(社会に必要な能力を見いだすコース/女性が社会で活躍するためのコース/グローバル社会での競争を生き抜くためのコース) 

 

写真上:キャリア開発IIのパネルディスカッションの様子

専任ファシリテーターとイキイキ社会人3名、代表生徒1名が前に出てディスカッションを行う。 写真は最初のイキイキ社会人の自己紹介の様子

 

写真右:キャリア開発IIIの発展学習のグループワーク様子

写真は班ごとに分かれて生徒1人1人が考えたことをアウトプットし、他者との比較をしている様子。 

 

 

株式会社ダスキン

■プログラム名

学校掃除教育支援活動  

~みんなでつくろう キレイをいっしょに~ 

 

■活動の内容(概要)

小学校向け出前授業キレイのタネまき教室「おそうじについて学ぼう!」
小学校向け出前授業キレイのタネまき教室「おそうじについて学ぼう!」

ダスキンでは「喜びのタネをまこう」の経営理念を実践し「、掃除の大切さを、次世代を担う子どもたちに伝えたい」「掃除を通して子どもたちの力を伸ばしたい」という想いを込めて、「お掃除の会社」として、以下の教育貢献活動に取り組んでいる。  

 

(1) 小学校対象の出前授業 キレイのタネまき教室「おそうじについて学ぼう!」  

 

(2) 教員向けセミナー「子どもたちの力を伸ばす学校掃除セミナー」  

 

2011年には「学校掃除サポーター制度」を発足し、全国展開に向けた実施体制を構築。全国のダスキン加盟店の社員を中心とする「学校掃除サポーター」が出前講義を行い、ダスキン本部社員から選出された「学校掃除マスター」「学校掃除アシスタントマスター」が教員向けセミナーや学校掃除サポーターの育成を担当している。

 

2015年度からは、小学校中学年や高学年を対象とした新たなプログラムの開発を進めるとともに、全国のサポーターを対象に「学校掃除サポーター勉強会(全国共有会)」を開催し、質・量の両面において、さらなる充実に取り組んでいる。 

 

写真上:小学校向け出前授業

キレイのタネまき教室「おそうじについて学ぼう!」

どうして掃除をするのか、掃除の必要性や意義を考えた後に、掃除用具の正しい使い方を学ぶ。 なぜその使い方がよいのか、講師がわかりやすく解説し、実習をすることで、児童の理解が深まり、学校や家庭での掃除への意欲を高める。 

 

写真右:教員向けセミナー

「子どもたちの力を伸ばす学校掃除セミナー」

掃除時間を「子どもたちの力を伸ばす時間」として 活用するためにはどうすればよいのか、改めて見つ めなおす教員向けセミナー。学校掃除の基礎知識についての理解を深めたり、グループで「理想の教室掃除」の計画を立て、実習を行ったり、体験活動を中心としたセミナー構成で、学校掃除について楽しく理解を深めることができる。 

 

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)

■プログラム名

JEITA人材育成関連委員会の登録企業15社による 「中学生・高校生のためのIT・エレクトロニクス講座」 

 

■活動の内容(概要)

東京女学館高等学校 (2015年5月27日実施)
東京女学館高等学校 (2015年5月27日実施)

同協会の人材育成関連委員会のメンバー企業が中学生・高校生を対象として、出前授業を実施。IT・エレクトロニクス産業の概要や魅力、身近な製品の仕組み等について楽しく学ぶことにより、理数系の勉強の重要性について一層理解を深めるとともに、「ものづくり」の楽しさを伝え、IT・エレクトロニクス産業に対する興味を持ってもらう内容となっている。

 

実施にあたっては学校側と授業内容等の打ち合わせを行い、「科学やものづくりの楽しさを伝えたい」、「理数系離れを何とかしたい」、「理系・文系の進路決めのキッカケを与えてあげたい」など、学校側からの様々な要望に応えている。

 

授業では、参加者を班分けして商品の企画を行ってもらい、代表者にプレゼンさせたり、ロボットによるデモンストレーションを行ったりするなどの工夫をしている。

 

また、毎回参加生徒を対象にアンケート調査を実施し、講師にフィードバックを行うことにより、都度、内容の改善に努めている。

 

写真上:東京女学館高等学校 (2015年5月27日実施)

高校1年生を対象に、理科系の仕事とはどういうものかを、企画、製造、研究開発、営業など、さまざまな角度から説明。 

 

写真右:藤嶺学園藤沢中学高等学校 (2015年7月28日実施)

中学1年生~高校2年生を対象に、インターネットやloTとは何かを説明。その後、未来の商品企画を行ってもらい、グループの代表者がプレゼンする。

 

 

日本電気株式会社

■プログラム名

NEC世界子ども自然クラブ 

 

■活動の内容(概要)

フィリピンの子どもたちとの意見交換の様子 (日本)
フィリピンの子どもたちとの意見交換の様子 (日本)

本プログラムは、子どもたちの自然環境に対する感受性やグローバルな視点の育成、環境教育におけるIT活用の可能性の検証を目的として、公益財団法人キープ協会と協働し、2007年度から実施している。プログラムの狙いは下記のとおり。  

 

○ 参加者自身が住む地域と交流相手の環境を比較し、その相違点・共通点を知り、互いの環境への理解を深める

○ 各地域の自然・文化を伝え合うことで、グローバルな視点を育て、同じ地球に住むというマインドを育成する

○ 相互理解の深化と交流の広がりから、世界はつながっていることを知り、「地球市民」としての意識を醸成する

○ IT 技術と環境活動を融合させ、IT×EE(環境教育)の「可能性」・「発展性」・「夢」 を体験させる  

 

プログラムは小学校4年生から6年生を対象とし、日本・マレーシア・台湾・中国に加え、2014年度よりフィリピンの子どもたちも参加。それぞれの開催地でNECの現地法人も関わり、3日間の自然体験・文化体験プログラムを行い、テレビ会議を通して交流する。

 

稲刈り体験の様子 (マレーシア)
稲刈り体験の様子 (マレーシア)

子どもたちが体験した感動や発見を他の開催地の子どもたちと共有することで、自分の住んでいる環境や文化の特異性を理解するローカルな視野と、環境の異なる開催地を理解するグローバルな視野を養っている。 

バイエル薬品株式会社

■プログラム名

生きるの教室 

 

■活動の内容(概要)

「生きるの教室」は、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡するという現代の日本において、日本の未来を担う子どもたちに、命の大切さを伝え、がんの予防、早期発見の重要性と治療の啓発を通じて、生きる力を育むことを目的とした授業。がん教育に先駆的に取り組んでいる東京大学医学部附属病院 放射線科准教授/緩和ケア診療部長の中川恵一氏を特別講師とし、2011年の開始以降、パイロット校(1校)を合わせ、計15の中学校で「総合的な学習の時間」を活用して実施している。

プログラムは、子ども世代ががんを予防する生活習慣を身につけ、早期発見のための検診受診の重要性を理解することで、将来における検診受診率の向上とがん死亡率の減少につなげ、自分と他者の健康や命の大切さに配慮しながら人生を設計する生きる力を育むことを主眼とした教育内容となっている。また、子どもたちを通じた親世代への教育効果により、親世代における生活習慣の改善や検診受診率向上を促すと共に、周囲のがん患者を支える社会のあり方や他者の命を尊重する社会のあり方を子どもも親も一緒に考えるきっかけとなる内容を工夫している。さらに、授業では、医療関係者やがん経験者の協力を得ることにより、真剣に命と向き合う大人の生き方や考え方にも触れることのできるキャリア教育の要素を組み込んだ内容となっている。

 

授業の前半は、映像教材を活用したレクチャー形式で進行する。 授業冒頭、オリジナルムービー「いきるぞう~いのちの河のものがたり~」を上映し、当たり前のように見える日常や命には限りがあり、人類の歴史で誕生した一人ひとりの命や人生にどれひとつとして同じものはなく、かけがえがないというメッセージを伝え、講師から生徒たちに、「今日の授業では、日本人の2人に1人がなると言われるがんについて学ぶとともに、かけがえのない命についても考える時間にしてほしい」と伝える。

 

続いて、医療関係者によるがんという疾患・予防法・早期発見のための健診の重要性・治療の選択肢に対する理解を促すレクチャーと、実際のがん経験者による体験談を行う。生徒にがんの知識を伝えるとともに、実際にがんになった経験者が、がんという経験を通じてどのような気づきを得たか、また周りの人々や社会から患者にどのようなサポートが必要かを学ぶ。 

 

授業の後半は、“がんと生きる”をテーマとした意見創発型のワークセッション形式となっており、生徒たちに、がんを自分の問題として捉え、自分たちにできる対策を考えることを促すことを目的としている。

 

前半の授業で聞いたがんに関する知識・患者の体験談を振り返りながら、自分の大切だと思う人を想起・喪失の体験(その人がいなくなったら自分はどう感じるかを想像)・希望(その人を守るために自分は何ができるか)の3ステップの思考を実践し、じぶんや周りの人のがんを予防・早期発見するために何ができるか、患者さんのために何ができるか、考えを深める。

 

がんや命という大きなテーマで個人ワーク・グループワーク・グループ発表を行うことを通じて、生徒たちの問う力・対策を考える力・他者の考えや命に思いを馳せる力が発揮される。  

株式会社リクルートキャリア

■プログラム名

キャリフル CAMP!  

 

■活動の内容(概要)

「ひとりでも多くの人たちが『働く喜び』を膨らませ、『働く喜び』の輪が、新たな活力を生み出している社会を創りたい」というビジョンのもと、学生が「ありたい姿」と「仕事を通して実現したいこと」を見つけられるよう、学生自身の“気づき”をサポートするとともに、入社後も自分自身の持ち味を生かして、いきいきと主体的に働ける人を増やすことを目指して、2015年6月より、大学低学年から「働く」を考える様々な機会を提供する「キャリフル」を開始。2015年9月現在、32,000名を超える学生が利用している。

 

「キャリフル」の核となるプログラムである「キャリフル CAMP!」は、企業・ 官公庁・NPO協賛によるPBL型仕事体験ワークプログラム(※PBL型=課題解 決型学習)。学生が「自分自身の働く価値観についてもっと知りたくなり、社会についてもっと知りたくなる」という目標のもと、大学生・大学院生を対象に、仕事・ヒトを通して自身のキャリアや将来について考えるきっかけとして、各協賛企業・ 団体が提供する仕事体験ワークを学生が主体的に行い、自己内省を深めることによって、仕事のやりがいの自分ごと化、および自身が将来どうありたいかの意思発見支援を行っている。   

 

「仕事を知り、体験する」

実際に活躍している社員が、具体的な仕事内容や、どんな想いで働いているかを話す。さらに、実際に起きている企業の課題について、グループワークに取り組む。 社員からビジネスの観点でアドバイスをもらいながら体験することで、よりリアルに働くイメージが持てることが特徴となっている。

「自分らしさを知る」 「将来ありたい自分を考える」

仕事体験を通して感じたことをもとに、現在の自分らしさとは何かについて考えたのち、将来どんな仕事につきたいか、どんな自分でありたいか、またそれらを明確にするためにどんなアクションがこれから必要かについて考えていく。 

ロート製薬株式会社

■プログラム名

ロート製薬株式会社「薬育プログラム」~健康で快適な生活をおくるために~

 

■活動の内容(概要)

本プログラムは、2005年に全社社内公募で「ARK(明日のロートを考える)」というプロジェクトが立ち上がり、その中から薬に携わるものとして、次世代支援を行いたいという想いと、薬の知識を伝え身につけることで生活を快適にしてほしいという願いから中学生、高校生向けに薬の教育(「薬育(やくいく)」)を開始したもの。

 

社員ボランティアによる「薬育」活動をベースに、健康で快適な生活を送るための 「正しい薬の選び方・使い方」を基本とし、健康的な日常生活を送るために必要な知識の習得や、思考力の育成を目的として実施。社員ボランティアによる出張授業の実施のほか、そのノウハウを活用し、保健体育「医薬品の正しい使用」の単元で教員が活用する教材の提供も行っている。

 

「薬育」活動では、主に中学校・高等学校を対象に、社員が講義先となる学校へ出向き、先生や生徒の方々と直接触れ合い、薬の基礎知識や説明書の読み方などについて、実験を交えながら授業を進めることで、生徒には普段とは違う「特別な授業」を提供している。

 

教材の無償提供:教材イメージワークブック、ティーチャーズガイド、スライド、CD-ROM、実物教材など
教材の無償提供:教材イメージワークブック、ティーチャーズガイド、スライド、CD-ROM、実物教材など

活動は本社のある大阪から開始したが、2008年の改正薬事法施行の規制緩和により大衆薬がどこででも購入できるようになったことを受け、中学校の保健体育の学習指導要領にも「医薬品の正しい使用」が追加されたことで、学校からのニーズが広がったことにより活動が加速し、東京オフィスにおいてもボランティアチームが発足。今年で、10年目の活動となっている。 

ボランティア社員による出張授業

 

左上: 各テーブルに1人社員がつき、授業のフォローを行う様子

右上: 授業を聞いてワークブックへ書き込む様子

下:ボランティア社員が講義をしている様子 

 

出典:第6回キャリア教育アワード事例集

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