Special Interview

鈴木英敬氏

「キャリア教育で地域を担う若者を育てたい」
~経済産業省時代はキャリア教育支援を推進~

 

三重県知事 鈴木英敬氏

取材協力 アスバシ教育基金   毛受芳高

【プロフィール】
昭和49年生まれ。灘高校、東京大学経済学部を経て通商産業省(現経済産業省)に入省。構造改革特区、家電リサイクル法、地球温暖化、農商工連携などの事業に加えて、若年失業問題としてジョブカフェ、キャリア教育、社会人基礎力育成・普及を手掛ける。先の安倍政権下では教育再生会議に関わり、学校を支援する地域コーディネーター制度の導入推進も図った。平成23年4月三重県知事に就任。超党派若手政治家グループ「龍馬プロジェクト全国会」副会長。特技は披露宴の司会(25回)。

「キャリア教育で地域を担う若者を育てたい」

~経済産業省時代はキャリア教育支援を推進~


私がキャリア教育とそのコーディネーターに関心を持ったのは、経済産業省在職中です。当時、ニートやフリーターが社会問題化していて、その対策として、彼らに仕事を紹介するだけでなく、研修なども充実させた機関(ジョブカフェ)を全国各地に作ったのです。その時、対処療法的にではなく、長期的に若者を仕事へと導くには、小中高校でのキャリア教育が大事だと思いました。

 

それでは経済産業省なら何ができるかと言うことから、我々の得意な分野である民間企業や地域の力を借りることを考えました。調べてみると、全国各地には、熱い気持ちで子どもの教育に関わっている人がたくさんいる。そういう人たちに、学校の社会とのつなぎ役になってもらえないか、と考えたのです。

 

そこで、平成17年に地域や民間の人が行うキャリア教育プログラムを育てる事業「地域自律・民間活用型キャリア教育事業」を立ち上げました。全国81もの団体から応募がありましたが、27団体に絞りました。教育は人から人への働きかけです。本気で教育に情熱をもち、活動自体を楽しんで取り組もうとしている方々にお願いすることができて、いい事業ができたと思います。

 

三重県での試みと、コーディネーターへの今後への期待

三重県知事になった今も、教育は大変重要な課題です。三重県では教育改革推進会議をスタートさせ、今後議論をしていく計画です。そこでのテーマは「学力向上」「キャリア教育の充実」「郷土教育」「地域に開かれた学校教育」と、直接・間接的にキャリア教育に関わるものです。三重県では人口流出も問題になっていますが、そういう中で、小中高校が連携した組織的で体系的なキャリア教育ができ、地元の産業を育ててくれるような若者が育てられたらと考えています。

 

キャリア教育とは、自分の目標を持ち、それを達成する計画を持って実行する力を養うということだと思っています。それを通して学力も、ものごとに取り組む力もしっかりついていきます。

 

今の世の中では、私たちが受けてきたような教育は通用しません。自分が経済産業省にいた頃は「キャリア教育コーディネーター」が資格化され、全国ネットワークが誕生するとは想像もしていませんでした。今後も新しい教育の方法をぜひ見出し、実践していってほしいと思います。

 

(取材:平成238月 三重県庁)

※記事および動画の発言中の「教育改革推進会議」の4つのテーマ、「学力の向上」、「キャリア教育の充実」、「郷土教育の推進」、「地域と共に創る学校づくり」については、平成243月、具体的方策がまとめられました。 さらに、平成24年度、新たなテーマとして「教員の資質の向上」、及び「県立特別支援学校整備第二次実施計画の改定・県立高等学校活性化計画(仮称)の策定」の2つを選定、議論が進められています。詳細は下記のサイト参照。

 

三重の教育「三重県教育改革推進会議」

http://www.pref.mie.lg.jp/KYOKAI/HP/kaigi/index.htm

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