第4回キャリア教育アワード及び第3回キャリア教育推進連携表彰の公募を開始<経済産業省>(締切:2013年11月29日(金)必着)
詳細→キャリア教育アワードの応募方法
→キャリア教育推進連携表彰の応募方法
平成25年2月19日、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省合同による「平成24年度キャリア教育推進連携シンポジウム」が開催され、その中で、先進的な教育支援活動を行う企業・経済団体を経済産業大臣が表彰する「第3回キャリア教育アワード」優秀賞受賞企業・団体による事例発表と、大賞&最優秀賞の発表が行われました。
また、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会等に贈られる「文部科学大臣表彰」、学校関係者と地域・社会や産業界の各関係者が協働してキャリア教育に取り組んでいる先進事例を表彰する「キャリア教育推進連携表彰」(文部科学省・経済産業省による共同実施)の表彰式も行われました。
◆プログラム
・基調講演(佐藤淳一氏 前 石巻市立雄勝中学校長/仙台市教育局学びの連携推進室 主幹)
・キャリア教育アワード優秀賞受賞企業による事例発表および大賞・最優秀賞の選出
・小学校、中学校、高校における事例発表
・パネルディスカッション
・文部科学大臣表彰、キャリア教育推進連携表彰 表彰式
「雄勝スタイル」のキャリア教育を目指して
佐藤淳一氏(前 石巻市立雄勝中学校長/仙台市教育局学びの連携推進室 主幹)
雄勝中学校は最も大きな津波被害を受けた中学校の1つです。同校で当時校長を務めていた佐藤先生は、全校生徒77名の生存が確認できた2011年3月19日の夜、深い安堵を覚えると同時に「この津波を生き延びた子供たちを全力で支えていかなければ」と決意。再生に向けた第一歩として、津波で流された太鼓の代わりに、古タイヤを使った和太鼓を作って演奏する取り組みを始め、同時に1〜2年生では首都圏企業と連携した職場体験をスタート。3年生では京都の小・中学校および大学と連携した修学旅行を実施しています。
⇒職場体験、修学旅行についてはこちらの記事も参照ください
先進的な教育支援活動を行う企業・経済団体を経済産業大臣が表彰する「第3回キャリア教育アワード」優秀賞を受賞した8団体による事例発表が行われました。そして、その中から3団体が最優秀賞(経済産業大臣賞)に、最優秀賞を得た3団体の中から「練馬区・練馬アニメーション協議会」に大賞が贈られました。
【大賞】(経済産業大臣賞を受賞した3団体より選出)
◆練馬区・練馬アニメーション協議会
活動名:練馬区「アニメ産業と教育の連携事業」
⇒事例発表はこちら
【最優秀賞(経済産業大臣賞)】
<普及型キャリア教育部門>
◆シャープ株式会社
活動名:障がいのある子どもたちに向けた特別支援学校等へのキャリア教育支援活動
<地域ネットワーク型キャリア教育部門>
◆練馬区・練馬アニメーション協議会
活動名:練馬区「アニメ産業と教育の連携事業」
<地域密着型キャリア教育部門>
◆株式会社ケミカル山本
活動名:わくわくケミカルクラブ
【優秀賞】
<普及型キャリア教育部門>
◆花王株式会社
活動名:お家(おうち)のおしごと
◆ソニー生命保険株式会社
活動名:ライフプランニング授業
<地域ネットワーク型キャリア教育部門>
◆公益社団法人太田青年会議所
活動名:未来に向かって行動しよう~自分たちの会社をつくろう!!~
◆東京商工会議所
活動名:東京商工会議所総がかりでのキャリア教育支援活動の実践
<地域密着型キャリア教育部門>
◆愛媛県中小企業家同友会
活動名:地域の中小企業が持つ教育力を子どもたちへ
◆関連サイト
経済産業省 「第3回キャリア教育アワード受賞者が決定しました!」
http://www.meti.go.jp/press/2012/02/20130220004/20130220004-1.pdf
経済産業省 各団体の概要
http://www.meti.go.jp/press/2012/02/20130220004/20130220004-2.pdf
浜松市立元城小学校の「元城キッズチャレンジビジネス」、上越市キャリア・スタート・ウィーク実行委員会「子どもの“ゆめ”と地域の“ゆめ”を紡ぐ“上越ゆめチャレンジ”」、山梨県立甲府昭和高等学校の取り組みが紹介されました。
キャリア教育に携わる5名のパネリストを迎えて実施されたディスカッションでは、小学校から大学卒業までに至る“縦の連携”、および学校現場と地域社会を繋ぐ“横の連携”に関する課題などが話し合われました。
小学校から大学までのキャリア教育に携わる毛受芳高氏は「高校以降のプログラムを見直す必要がある」と指摘。長野県教育委員会主任指導主事として高校のキャリア教育を推進する小林敏一氏からは、「インターンシップと学習意欲の向上をいかに結びつけていくかが今後の課題」という意見が述べられました。
【パネリスト】
〇佐藤淳一氏
前 石巻市立雄勝中学校長/仙台市教育局学びの連携推進室 主幹
〇小林敏一氏
長野県教育委員会主任指導主事(現 長野県諏訪二葉高校 教頭)
高校でのキャリア教育を担当。2013年度入学生より県下の全高校で就業体験活動をする方針を打ち出す。
〇井村良英氏
NPO法人「育て上げ」ネット地域担当部長/たちかわ若者サポートステーション所長/キャリアコンサルタント
東京・立川市でニートやひきこもり等、15〜39歳の若者の自立支援に携わる。
〇吉川哲也氏
NPO法人ジュニアエコノミーカレッジ理事長/会津若松商工会議所青年部副会長
2003年より小学生向けキャリアプログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」の構築に携わる。小学校5〜6年生が1〜2万円を元手に株式会社を作る。
〇毛受芳高氏
一般社団法人アスバシ教育基金代表理事/NPO法人アスクネット設立者
小学校〜大学までのキャリア教育コーディネーターとして活動後、キャリア教育を民間資金で進めるアスバシ教育基金を設立。
【モデレーター】
〇藤田晃之氏
文部科学省国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センター総括研究官
キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会等に贈られる「文部科学大臣表彰」は、計93団体が授与。当日は代表として、三重県津市立藤水小学校、長崎県立新五島町立有川中学校、千葉県松戸市立松戸高等学校、宮城県栗原市教育委員会への表彰式が行われました。
◆文部科学大臣表彰被表彰者一覧
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/01/__icsFiles/afieldfile/2013/01/08/1329544_02_1.pdf
学校関係者と地域・社会や産業界の各関係者が協働してキャリア教育に取り組んでいる先進事例を表彰する「キャリア教育推進連携表彰」(文部科学省・経済産業省による共同実施)では、最優秀賞を受賞した諏訪市教育委員会などへの表彰が行われました。
◆諏訪市教育委員会による講演
「諏訪市におけるものづくり教育の推進~キャリア教育の一環として~」はこちら
◆第2回「キャリア教育推進連携表彰」の受賞団体
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/01/1330493.htm