大学におけるグローバル人材育成グッドプラクティス vol.4

「世界の中の日本」を自覚し、世界を舞台に活躍できる人材を育成

明治大学 国際日本学部(Meiji University  School of Global Japanese Studies)


明治大学国際日本学部では、国際社会をリードする真の国際人を育成するため、日本語や集中的な英語教育を基礎に、世界の文化・思想や国際関係・国際交流のあり方を学ぶことを通じて国際的視野を養いつつ、日本に関心を寄せる多くの留学生とともに、日本の独特の文化や産業・社会のあり方をあらためて発見・再認識し、世界へ発信していくためのカリキュラムを設けています。

 

「世界の中の日本」を広い視野から学ぶ

 

学際的なカリキュラムには、日本の文化・社会・産業に関する科目とともに諸外国の思想・歴史・文化・政治・経済や国際関係に関する科目が数多く含まれており、現代日本をいったん相対化し「世界の中の日本」として捉えながら、世界がCool Japanと呼んで注目する「日本文化」や「日本的ものづくり」、「日本型社会経済システム」などの中から、日本の独自性や優れた要素を再発見・再確認し世界に発信してゆくことを目指しています。また、国際的視野を養う教養教育を通じて、国際社会の多様性の理解と柔軟な対応力を身につけることができます。

 

さらに、日本語を世界の一言語として客観的に捉え、正しい日本語の使い手になることが重要であるとの考えから、日本人学生・留学生を問わず日本語教育を重視しています。

 


充実した英語教育で、「英語で仕事ができる」人材を育成

 

国際日本学部の英語カリキュラムは、国際社会で活躍できる英語力、英語で仕事ができる英語力を獲得することを目指すものです。この英語力を外国語検定試験の数値で表すとTOEIC 800点以上、TOEFL iBT 80点以上が必要となり、これらのスコアを到達目標として掲げています。

 

そのために、 1年次は「Speaking」、「Listening」、「Reading & Writing」の必修科目の授業をそれぞれ週2回、2年次では「Advanced Reading & Writing」、「Research Paper Writing」、「Speech & Presentation」、「TOEIC Preparation」の授業をそれぞれ週2回(合計6コマ)受講します。またこれらの必修科目以外に、10人以上のネイティブを含む英語教育専門の教員が担当する豊富な選択科目や、授業以外で英語を話せるオフィスアワーも用意されています。

 

英語があまり得意でない人は得意になるように、英語が得意な人はさらに上のレベルを目指せるようにデザインされた、日本でも有数の大学英語カリキュラムです。

 

国際日本学部独自の海外留学プログラム

 

2年次までの集中的な英語学習によって、留学に十分な英語力(TOEFL® iBT 61点以上)を身につけた学生は、2年次以降の後期に、国際日本学部が提携している英語圏の大学へ、約半年間、休学せず、本学に在籍したまま留学するチャンスがあります。留学先で取得した単位は、一定条件のもと、国際日本学部の単位として認定されるので、留学をしても4年間で卒業することが可能です。2013年度にこの留学プログラムへ参加者した学生は80名で、短期プログラム等、その他のプログラムを含めると、150名程の学生が留学を経験しています。

 

また「海外留学入門」や「異文化間教育学」、「国際教育交流論」といった、留学や国際交流に関連した科目も設置され、国際交流の理論と実践について学ぶことができます。

 

 

多文化共生キャンパスの形成

 

国際日本学部では留学生の受け入れを積極的に推進しており、現在の受け入れ留学生は250名程度で、その内交換留学生は30名程度です。また2011年度より、英語による授業のみで学位が取得できる「English Track」を創設し、現在30名程度が学んでいます。

 

多様な文化的背景を持った学生たちが共に学ぶことで、学生間の交流が授業でも授業外でも活発に行われ、キャンパス内で様々な国際交流が実現しています。例えば「国際交流学生委員会」を中心に、スポーツ大会やクリスマス会、新年会などが定期的に企画され、日本の文化やイベントを紹介したり、逆にほかの国の文化を教えてもらったりするなど多くの交流イベントが実施されています。また、多くの日本人学生が、留学生の日本での大学生活をスムーズに送ることができるよう、サポーターとして活躍しています。

 

新キャンパスへの移転に伴い、社会連携を意識したプログラムを展開

 

国際日本学部は2013年に中野キャンパスに移転し、最新の自学自習エリアであるセルフアクセスセンターをはじめとする充実した教育研究設備を利用できる環境が整いました。また中野キャンパスが立地する街区には、他大学と併せて、学生が計8,000人、社会人が約1万人集まっており、この環境を生かしたグローバル人材育成プログラムを積極的に推進しています。

セルフアクセスセンター:英語を自分のペースで学習するスペースで、リスニング,スピーキング,ライティング,リーディングのすべての技能を上達させることができます。
セルフアクセスセンター:英語を自分のペースで学習するスペースで、リスニング,スピーキング,ライティング,リーディングのすべての技能を上達させることができます。

基本情報

○所在地 東京都中野区(中野キャンパス)
○大学設立年 1881年
○学部学科構成 国際日本学部 国際日本学科

○数値で見る大学の特徴(2013年5月現在)

 

学生数

外国人教員比率

英語(語学)授業の

1クラス当たりの人数

英語による専門科目率※

国際日本学部

1546

30

約25

約22


※国際日本学専門科目の中で、講義すべてを英語で行う講義の割合

関連サイト

○Oh-o!Meiji(授業シラバスサイト。ゲストログインIDとパスワードは両方とも“guest”。)
https://oh-o2.meiji.ac.jp/portal/index
○中野キャンパス
http://www.meiji.ac.jp/nakano/
○MEIJI UNIVERSITY TV(channel03「学部・大学院紹介」の10番目に国際日本学部の紹介動画)
http://www.meiji.ac.jp/koho/movie/japanese/menu.html
 

他大学と比較して<経済産業省調査より>

異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティの確立に優れる

 

経済産業省では、平成23 年度に国内約200大学を対象に、大学のグローバル人材育成に関する取り組みを、下記の3つの能力育成の観点で調査(「大学におけるグローバル人材育成に係る指標調査」)。
【要素Ⅰ】語学力・コミュニケーション力

【要素Ⅱ】主体性・積極性、チャレンジ精神・協調性・多様性、責任感・使命感
【要素Ⅲ】異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ養成

 

この調査によると明治大学国際日本学部は、基盤指標、要素Ⅰ~Ⅲの全てで、回答大学(学部)の平均値を上回りました。 とりわけ要素Ⅲ(異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティの確立)に関する教育プログラムが、相対的に高い値を示しています。

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