・跡見学泉女子大学
・東洋大学
・愛知学泉大学
(1) マネジメントの基礎・専門理論と関連知識を学び事例研究を行う。
(2) 年間50のプロジェクト活動(学内活性化、地域貢献、産学公連携事業等)に「PJチーム編成」で取組み、自らが問題の発見と設定を行い問題解決策を考え提示し行動する。
(3) ゼミ生全員(50名)参画型とし、リーダー&フォロアーの役割を全員が経験する。
■社会・企業への貢献
●社会・企業への貢献を目的に、理論と実践という教育理念の基、ゼミ活動におけるプロジェクトを実施している。社会で通用する人材、結果の出せる人材の育成が目的である。
■学生の主体的行動を促す「場」と「機会」の設定
●芝原教授のゼミには、「自分を変えたい」と思う学生など、2年生から4年生まで総勢50名程度の学生が参加している。「卒業偏差値を高めよう」と学生の意識を変えるとともに、学生が主体的に行動できるような「場」と「機会」を数多く設定している。バッターボックスに立つこと。
■外部連携を有効活用
●上記「場」と「機会」の設定には、学生が本気になって取組めるように地域や企業との連携プロジェクト等を複数活用している。教室で学ぶ理論(保有能力)を実践の場で「発揮能力」に昇華させ「結果・成果」を出す力の育成を培っている。
■組織として育成環境を整備
●プロジェクトを進めるにあたり、「コンセプトの共有化」と「当事者意識を持て」を常に学生に意識させる一方、学生の取組み状況や意識の変化など常に把握でき、サポートできる体制を整えている。12の能力項目のレビュー・プレビューと個人面談を通して成長度を測る。
●このゼミに入った理由が、自分の過去に納得していないので自分を変えたいと思っていた。受験に失敗して入学したので最初は来たくなかった。友達を見返してやりたいとか、大学生活を充実させたいとか。先生に言われたのは「熱く語れる大学生活を送ろう」。入学時の偏差値よりも卒業時の偏差値を上げろと言われたのを覚えている。そういったことが根底にあってゼミに入ったので、嫌だと思っても原点に振り返ってやっぱりやろうという気になった。
●入学の偏差値よりも卒業の偏差値を上げろと言われたのがずっと残っている。文京区B-ぐるバス活性化(ビーグル)プロジェクトで自分たちで制作したDVDを披露したときに、区民の方が立ち寄ってくれて、このDVDを見たことがある、知っていると言っているのを聞いて、やっていることに意味があると実感し、うれしかった。
●行き詰った時に先生から、全部お前の勉強なのだと言われた時に、まだ勉強しないといけないと思った。普段褒めない先生が褒めてくれると、私はまだまだ頑張らないといけないのに褒められてしまったのでもっと頑張ろうと思った。3年生になるときに、同級生や先輩に迷っているという話をしたときに、私たちも頑張るからあなたも頑張ってと言われたのが印象に残っている。
●メンバーと切磋琢磨していくことが理想だが、一番大変だったのがメンバー間の意識の違いであった。そこで先生の「なめるな(投げるな)、逃げるな、あきらめるな」という言葉を思い出したり書いたりするだけで意識が高まって助けられた。
(芝原ゼミ受講生) |
埼玉県産業人材育成情報発信事業“埼玉県内企業魅力発信動画プロジェクト”埼玉県の施策協力依頼を受け、埼玉県内の各企業の事業内容や働く人々を取材し、動画撮影を実施。撮影した動画をウェブページ「彩の国はたらく情報館」および「埼玉県内企業魅力紹介システム」に掲載し、広く埼玉県内の企業の魅力を伝えるもの。
■学生の学びを深化させ、社会へ巣立つサポート
●グローバル・キャリア教育センター(GCC)は、学生たちが主体的な意思決定によって、自らの未来を切り拓くことができるよう、さまざまな取り組みを行っている。大学の4年間に「自律」から「自立」へ、学生ひとりひとりが学びを深化させ、成長し、社会へ巣立つことをサポートしている。
■学生の主体的行動を促す「場」と「機会」の設定
●埼玉県の依頼を契機として、東洋大学内で別個に行われていた「キャリアゼミ」と「白山インターネットTVステーション」(HiTS)プロジェクトが協同・連携して開始した。
●学部学年が異なったグループを作り、授業外に打合せを実施する。以後、企画、取材、撮影、編集を一貫して学生のみのグループで行う。また企業との交渉を行い、事前の打合せおよび撮影を伴う取材を学生のみで行うなど、学生主体で内外打ち合わせや意思決定を行う場が設定されている。
■外部連携を有効活用による効果的な育成プロセス
●埼玉県との連携事業であるが、学生が完成させた映像作品は、埼玉県の担当者と企業の評価を受け、その評価を学生にフィードバックし、満足できる水準に達するまで修正作業を繰り返した。県担当者も自身の責任のもと、作品に対する要求・こだわりも強かったと思われることから、学生もトライ&エラーを繰り返しながら、完成までの間、責任を持って本気で取組んだといえる。
●目標は小さなことから地道に取り組むことで達成し得るものだと、頭と身体で分かるようになった。プロジェクトが始動したころ、撮影・編集はずぶの素人で、ビデオカメラの電源を付けるところから教えて頂くほどであった。実際に動画を作るのがこんなにも大変だとは思っていなかった。特に撮影した動画の編集作業は、取り組めど進まず集まれど終わらず、ゴールが全く見えなかった。どうにか動画を完成させ、上映&報告会を開催出来たことそれ自体に胸をなでおろした。更に、企業の方々から「就活生にうちの会社を説明するとき、この動画を活用させていただく。」とおっしゃって頂いたときは心から嬉しかった。
●「中小企業の魅力発信動画を作成する」というたったひとつの目標に対して、いくつもの困難にぶつかった。この貴重な経験を通して、自身の物事への取り組み方が変わったと思う。やりたいことに本気で向き合えるようになった。言い換えれば、目先の苦しさに対する我慢強さが身に付いた。何かに本気で取り組むと様々な壁にぶつかり、「何故自分がやりたいことをやっているのにこんなに苦しいのか」と、ある種矛盾した状態に陥る。しかし、そこから逃げないで耐え忍んだ先に待っている喜びや達成感はひとしおである。ゴールに至るまでの道筋をある程度予測し、そこに塞がってくる障害に一つ一つ対処できるようになってきたのだなと感じる。
(法学部3年) |
初年次教育として1年前期は、社会人基礎力の理解と意識付けを「管理栄養士への道」で、2年次通年で社会人基礎力を原動力とした知識・スキルの蓄積法を「栄養教育論・栄養教育論実習」で実施し、3年生で実施される臨地実習へと繋ぐ授業展開をしている。
■ビジョンの明確化を通じた学生自身の主体的行動の促進
●卒業後の将来像を絵に描き、ビジョン化する(不明確な学生は絵が描けないか、抽象的な絵になる)。同じ職域の学生同士をグループ化し、1自己ビジョンの目的と社会的貢献、2ビジョン達成に必要な知識・スキルは何か、3どんな人材を必要としているか等を「ビジョン達成への道」等のシートを用い個人で考えその後、グループでディスカッションし、自己ビジョンをさらに明確にし、4グループ内での発表後、全体発表をする。
●自己ビジョンをより強く明確化することにより、学生自身が迷わずに主体的に行動できる。
■面談、振り返りシート等、多様な手法を用いた学生との対話を重視
●主体性を高めることは、社会人基礎力育成における源だと考えている。
●自分のビジョンが明確でない学生は絵が描けないのでこれを観察することで学生の考えや意識を捉え、面談している。社会人基礎力の能力要素を用いた活動記録シート等、評価や振り返りのためのシートを積極的に使用している。授業記録シートは毎回、授業到達シートは事前、中間、事後の3回記入・提出してもらっている。書いてきた内容から、どのように能力要素を伸ばそうとしているのか、分析している。
■組織として育成環境を整備
●複数の教員が、社会人基礎力担当科目を持っている。自分の専門で自信を持っている科目を選び、能力要素は自分が授業をする中で該当すると思われるものを選んでいる。全部の能力が網羅されているというのではなく、それぞれ1つの能力要素とすることで、教員の負担軽減を図り、組織的な育成環境を整備している。
●私は管理栄養士の資格だけとればいいかなと思っていた。勉強も大学の受験に受かるためにしていた。今思うと自分のためにという勉強ではなかった。管理栄養士への道を受講した時に明確なビジョンを持つようにと言われ、絵に描き、自分の言葉で明確なビジョンをもつことを教えてもらった。自分のためにすることで、勉強も全てのことが未来につながっていると考え方が変わったと思う。自分は明確なビジョンをまだ持っていないが、実習にこれから行ってもう少し明確な目標を持って努力したいなと思っている。資格があれば就職できるかなと思って入った。努力する意味とかなぜ今これをしているのか、全てが自分の将来につながっているということを実感することで勉強にもやる気が出てくる。
●毎回授業前に各授業で創造力について目標を何項目か挙げてくれて、それを最初にシートに記入するが、記入することで自分での再確認ができ、終わった後に項目に対して振り返りができる。授業前に項目を挙げないで受ける授業と、挙げる授業では意識や姿勢が変わる。
(栄養教育論受講生) |